●江戸明治和本●書札節用要字海［書札節用集・世宝用文章］
【判型】横本1冊。縦132粍。
【作者】晩香堂（輝貞）作・序（宝暦板）。
【年代等】宝暦11年9月刊記。宝暦11年9月自序・初刊（［江戸］植村藤三郎ほか板）。寛政9年春、中西坦興序。寛政9年1月刊。［京都］植村藤三郎板。
【備考】分類「節用集・往来物」。『書札節用要字海』は、節用集に用文章など種々の記事を付録したもの。本文は一般的な一三部門分け節用集（乾本）で、所載語を行書・楷書の二体で表記して音訓を付すほか、ごく稀に割注を施す。また、頭書前半部の「世宝用文章」には、佳節門（「年始に遣文」以下52通）・祝儀門（「婚礼之文」以下32通）・宮室門（「賀棟上之文」以下8通）・遊興門（「花見之文」以下24通）・寺社門（「年忌之文」以下20通）・凶儀門（「弔状」以下19通）・花木門（「牡丹之文」以下10通）・雑章門（「振舞之文」以下130通）の8門毎に消息文例（合計295通）を掲げる。さらに、頭書後半部に「借家請状之事」以下15例を載せた「手形証文尽」や、「中興武将伝」「改正御武鑑」「日本広邑」「年代六十図」「願成就日」「十二月異名」「不成就日」「判形相生」「篇冠字尽」「御改正服忌令」「献立・十二月献立之部」「肴魚鳥拵様・精進肴拵様・焼物に用肴・煎鳥の取合ほか」「名頭字」「封状上書高下」「京町尽」等の記事を収める。
★原装・題簽欠・状態概ね良好。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。
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